2020年6月21日日曜日

炭素循環農法の家庭菜園 葡萄の袋掛け




6~7年の大輪ダリア。




今年、関東甲信越の梅雨入りは、6月11日、

昨年より4日遅かったようです

梅雨明けは、昨年が7月24日でしたから、

40日近くの rainy season が続くでしょう。



梅雨の小雨の中、畑では大輪のダリアが咲き始めました。

驚くほどダイナミックな造形と

青みを帯びた華やかなピンク色、

この花の形と色彩のコントラストには、

格別の魅力があります。




デラウェアより結実が速いナイアガラ。



ダリアの左側に薔薇ペネロペ。

その更に左側に続く葡萄棚では、この時期、ナイアガラと

デラウエアの生育が、目覚ましい勢いを見せています。

しかし、実は、ここ数年の間、近隣に葡萄を植える区画が増え、

それまで無病息災であった無施肥、無農薬の葡萄に

葉茎、蔓、果房の病気が見られるようになりました。

病気に感染するのは、混みあった市民農園の宿命で、

お互いさまのところがあります。



それでも毎年、鈴なりの果房です。

気落ちして途方に暮れた私は、

昨年、一昨年と袋掛けする気力をもてないまま、

収穫をあきらめ、そのまま放任していました。

遅かれ早かれ、他の区画も同様でした。

それが、コロナ自粛で時間的余裕のある今年、

植物園の相談窓口で、

葡萄の実と、葉の病気は異なること、

雨に濡れる前に房の袋掛けの時期を移してしまえば、

無農薬でも可能性はあるとのアドバイスを貰いました。

それで、梅雨入り5日前から雨の降らない日は、

連日畑に通い、ぶどうの掛けに集中しています。









葡萄を消毒する農家の袋掛けは、

7月下旬~8月上旬のようですから、

一か月ほど早い作業になっています。








今回の作業は、袋掛けと、怠けていた整枝、

果房の整形を同時進行で行います。

これまでの整枝の方法は、横浜市の植物園の指導に従い、

果房のついた枝の蔓、葉脇の新梢、すべて切り落とし、

房先の葉、8枚残して芯止しました。


ところが、本降りの雨に閉じ込められた今日一日、

家事の合間のネットホッピングから、

房先残す葉は、4~6枚、

その代わり、葉脇から出る新梢は、根本から切り取らず、

葉一枚残し、摘芯するのが最新の方法と知りました。

 果実の糖分の確保と皮の着色、

それに、来年の木をしっかり作り込むためには

このやり方のほうが効果的との実験結果のようです。



確かに、残す葉数が多く、重なりあえば、

却って光が当りにくい。

光合成が十分できず、風通しも悪い。

その結果、実が太らず、病気に罹りやすいであろうことは

素人にも分かります。

明日からの整枝剪定は、こちらの方法にしてみようと

考え直した次第です。



無肥料の、炭素循環農法の葡萄の生育には、

放っておいても自然の勢いがあります。

それは、元植木職の畑の大家さんも認めるところで、

 目で確かめること、それが納得の最強の方法です。

ただ、花房整形、整枝剪定、袋掛けなど、

じっくり手をかけ、時間をかけて向き合っていく楽しみも

手放したくないものと、今回、実感しました。



幸い、まだ僅かでしたが、摘果した病気の実、葉は、

切り落とした剪定枝、果房と共に、

棚の下で、浅く土と混ぜ、

          そのまま微生物のエサにしてしまいます。






春播き山東菜の透明感ある緑もそろそろ終わり。



こっくりとした黄色のズッキーニの花が
畑のランプのように目を惹く。


花の終わった勿忘草とこれから花を咲かせる美女なでしこ。



追記

ブドウ栽培の新しい方法については、
農園_NishinakaのYouTube、その他
参考にさせて頂きました。
大変ありがとうございました。