2017年6月1日木曜日

無肥料・無農薬・水やり要らずのニンニク(1)


先週、5月27日の土曜日に、ニンニクの収穫をしました。
同じ家庭菜園の他の区画で施肥栽培をしている人たちは、
まだ誰もニンニクの収穫をしていません。
4月下旬から5月のゴールデンウイークにかけて植え付けた
夏野菜の苗の水やりに追われています。

実は、今年、我が家のニンニクは、
昨年のものと比較すると、
地上部の生育状況がかんばしくなく、
当日は、どちらかといえば、
早くとってしまい、次の作物をとの思いが強かったのです。



収穫前の特に状態の酷い苗



見渡すと、別の区画の有機施肥栽培によるものと比較して、
葉茎が細い、収穫サインの黄ばみが始まるのも早く、
さび病と、他の区画のものにもついていますが、
ダニも少しついています。

一週間ほど前チェックしたときには、
斜めに倒れそうな情けない苗も数本ありました。

下の写真は、昨年同時期に撮った写真ですが、
今年との地上部の生育の差は一目瞭然です。



2016年のニンニク



昨年は、芽もきれいに出そろって、
朝食の卵料理の付け合わせに
美味しくいただいたのを記憶しています。

その芽も、今年は余り収穫できませんでした。



2016年のニンニクの芽



下は、昨年、収穫したニンニクの写真です。



2016年


大小のばらつきは、基本、
種の大きさの違いに関係するので、仕方がありませんが、
白い肌が本当に綺麗です。
地上の茎の太さと地下の球の大きさが正比例しています。



2016年



次に、今年の写真です。昨年の写真と比較して、
茎と球根との境目が
緑色に変色している個体が目につきます。



2017年





2017年



種を植え付けるときの土の深さは、
情報によりまちまちですが、私は、今回、
5センチ程度の深さで植えたように記憶しています。
一昨年の植え付けに関しては、
忘れてしまっています。

忙しさから、なかなか実行できずにいますが、
家庭菜園でも後から確かめられるように、
色々ノートに書き留めて置くと、
良いなと思いました。

とにかく、今回、
土の中から顔をのぞかせてしまった球根に
このような緑化現象が見られましたから、次回は、
もう少し深植えにしてみようと思いました。

ジャガイモと同様、
生育途中の土寄せにも気を配ろうと思いました。

さて、写真は撮り損ねたのですが、掘り上げの際、
根の長さに際立った不均衡の傾向がみられました。

その不均衡とは、一つのニンニクの正面からみて、
根の前半分はそろって短く、
後ろ半分はそろって長いといったような特徴です。

昨年は、そのようなことはなく、
四方八方に均等に伸びた
しっかりとした根の張り方でした。

このような不均衡は、畝内の他の作物との混植が
生育初期の幼苗の光合成に
影響を与えたからではないかと考えられます。

都会の家庭菜園ですので、
限られた栽培面積でつい欲張ると、じゃがいもなども
結局失敗してしまうことがあります。

今回は、地上部の生育の貧弱さの割には、
地下の球根が心配していたほどではなかったことを
不思議に思いました。

それにしても、
作物は、話すことはありませんけれど、
その外見や状態から私たちに様々なことを
教えてくれるものなのですね。




ベルガモットの花