2017年5月12日金曜日

無肥料、無農薬、水やりいらずの薔薇 *炭素循環農法の薔薇(その1)* 




炭素循環農法の畑で最初に花をつけた、第1号の薔薇、ジュリア



上の写真は、昨秋、2016年11月中旬に、

我が家の無施肥・無農薬、炭素循環農法の畑で撮った

炭素循環農法第1号の薔薇の写真です。

薔薇の名前はジュリア。

本来、ベージュの花色のはずですが、

写真をみると、蕾の時にはピンクが強くでています。


20年ほどの間、自宅の庭で、

多いときには35種類ほどの薔薇を育てていました。

しかし、仕事もしていましたし、主婦でしたし、

様々な事情で全てに手が回らなくなっていました。




昨秋の畑の薔薇、ペネロペ


美味しい野菜が食べたいと、

その上の、家庭菜園を始めてから2、3年たっていました。

菜園の近くの乗馬クラブからもらってくる馬糞と落ち葉

半年かけて完熟たい肥を作り、追肥には化学肥料という

窒素系の有機施肥栽培ですね


ところで、薔薇は、

とびっきりの幸福感を与えてくれる特別な花です。

育てている方は、皆、同じ想いをお持ちではないでしょうか。

ですから、私も当時の忙しさの中、心のどこかで、

薔薇をあきらめることができなかったのだと思います。


家庭菜園と薔薇の両立のため、手間がかかり、身体にも

周りの環境にも良くない農薬消毒などしないで済む

栽培方法はないかしらと、ネットで探し始めたのです。

そして、全く運の良いことに、

無肥料・無農薬の炭素循環農法を日本に広めるため、

ブラジルから来日した、林幸美さんという人が

全国行脚の途中、私の住む湘南に寄られることを知り、

急遽、最初の勉強会に参加させて頂くことになりました。



名前を忘れてしまった、昨秋の畑の赤い薔薇


その勉強会で初めて、この農法の理論に触れたわけですが、

私を含む当日の参加者数人の間から、

地域の炭素循環農法勉強会グループが

自然に出来あがった、そのように記憶しています。


それは、例えて言うならば、集まったメンバーの中の

無農薬で作物を栽培したいという強い気持ちが

ふつふつと発酵状態にあり、それが、林さんの来日により、

機が熟し、小さな団粒構造が自然に

できあがった、そのような気がします。


生来、融通のきかない性格の私ですから、

まずは、皆さんと一緒に野菜からということになり、

庭の薔薇をようやく畑に移植したのは、

それから2、3年たった頃のこと、

自分の中で、窒素から炭素への転換のめどがついたことを

確かめてからだったように記憶します。