2018年12月28日金曜日

炭素循環農法のジャガイモとミヤマコカブ




12月14日、畑に着くと、4日ほど留守にしていた間に

初霜が降りたことが分かりました。

それで、数日後、改めてジャガイモの収穫をしました。



















土が団粒化した畝のジャガイモは、

ホロホロサクサク素手で簡単に掘れてしまいます。

イモの表面にねっとり土がつくといったような

ことがありません。それが特徴の一つです。
















ところで、我が家では、これまで、キタアカリを

無施肥の種イモとして繋ぎ、代々育ててきました。

しかし、区画の緩い傾斜の下方、

ハーブや蕗を遊ばせていた場所を少し整理し、

新たに作った畝での栽培を始めた昨年の秋作、

今年の春作と続けて、ジャガイモの肌が荒れ、

そうか病が考えられました。




今年6月収穫したキタアカリ



そのため、今回、秋作の種イモは、

園芸店で買いなおしたデジマです。




芽かき前。






芽かき後。
今回は、あまり強い芽かきをしていません。





畝から掘り出したデジマ。




デジマの収穫とは別に、下の写真は、以前の取り残しが

種イモとなったもののようです。

というのも、以前、ジャガイモを育てていた場所の一部に

ジャガイモの葉茎が二株伸びているのが見つかりました。

両方ともとりあえず、1度は、土寄せしましたが、

10月の中旬、面白がって早めに掘ってみると、

中身は、キタアカリとメークインです。

表面の肌に全く問題が無いので、次作の種イモは、デジマに

キタアカリ、メークインとなりそうです。

後者二種は、思いがけず、あきらめていた

無施肥のDNAを繋げてくれる貴重な存在になりました。




時期は分かりませんが、取り残しのこいもが種イモとなり、
10月14日に試し掘りしたキタアカリ。一株の収量としてまずまずです。





手前の色の黒づんだものが取り残しの種イモになった可能性があります。
つまり、この場合、種イモがそのままの形で残っています。




さて、収穫後のジャガイモ残渣ですが、

いつものように、鋏で細かく切った後、

念のため、畝の上で2、3日、半生状態まで乾かします。

それから、熊手で20㎝~30㎝程、畝の土に軽く混ぜました。





半生に乾かしたジャガイモ残渣




土の団粒化が進めば、残渣を含め、

炭素資材を混ぜる深さは、

地表から少し深くなっても問題ありません。





残渣を漉き込んだ後の畝の様子。




微生物を活性化させるためには、

作物の根が常に土の中にあることが望ましい。

しかし、冬に向かい、栽培する作物の無くなった畝は、

春までの間、越年一年草のホトケノザ、ハコベ、

オオイヌノフグリなど、土の進化に伴い、畑に住みついた、

野菜に近い雑草が、留守番を引き受けてくれるでしょう。

地下に住む微生物の管理もしてくれるはずです。



炭素循環農法では、全て作物の生育は、

連作すればするほど良くなります。ですから、来年もまた、

ジャガイモは、この畝で育つのがベターです。





ホトケノザ、ハコベに続き、顔を見せ始めたオオイヌノフグリ。




皮が柔らかく、肉質が緻密で美味しかったミヤマコカブ。

野口のタネから種を送ってもらい、間引きしながら、

大切に収穫しましたが、そろそろ終わりです。

野口さんの講演会で話には聞いていましたが、

実際に育ててみて、その素晴らしさが分かりました。

来年は、少し気を入れて付き合ってみたい品種です。









葡萄棚の下には、どこをどうやって辿り着いたのか、

カタバミ科の多年草、紫オキザリスが咲いています。

帰化植物のこの花の原産は、南アフリカだそうです。









炭素循環農法の家庭菜園に興味をもって

このブログを訪れて下さった皆さま、

どうぞ良いお年をお迎えくださいますように。