2019年8月5日月曜日

長ナスの抜群の生育ぶり



夫は、昨日より所用にて神戸へ

私は、午前中、二階書斎のカーテンリフォームのため、

みなとみらいの大塚家具へ出かける予定でした。

しかし、朝からの猛暑に外出する気持ちがくじけ、

結局、電話で、生地サンプルを

郵送してもらうことに変更しました。

おかげで久しぶりに家で一人ゆっくり過ごした後、

夕方、それでも暑く、無人の市民農園で、

夏野菜の収穫をしました。






無施肥栽培10年目の家庭菜園の夏。

インド東部が原産地と知られるナスは、

今年の蒸し暑い天候のせいもあったのでしょうが、

周りの施肥栽培区画と比較して、

明らかに、抜群の生育ぶりを見せてくれました。

それは、このナスが育つ、無施肥の土壌において、

地下と地上の生物を介した養分循環が、

円滑に行われていることの目視可能な証です。

実際、多肥を好むと言われるこの夏野菜の

 無施肥栽培転換初期の弱々しさ、心細さを思い返すと、

今年の文句無しの生育ぶりには、驚きと安心感、

そして喜びを感じます。



アナベルやミソハギの花々と、ラベンダーセージ、

ローズマリー、オレガノなどのハーブ類が茂るに任せ、

雑然とした我が家の家庭菜園。

肝心な野菜の植え付け場所の確保に苦労し、

ブルーベリーと桑の木の間、大きく育った白ボケの横など、

樹木の傍に、どうかしらと不安にかられながら、

育った長ナス数本が、中でも、

旺盛な生育ぶりを見せています。

そのことは不思議で、何故と理由に興味を惹かれます。







温帯の日本では一年草ですが、熱帯では、
多年草として栽培されています。


以前、福岡に旅行したご近所からのお土産として、

博多長ナスを頂いた記憶がありますが、

原産地の高温多湿の気候を好むナスは、

日本国内においても、南に行くほど長実種、

北に行くほど小実品種が昔からの栽培傾向と聞きます。








枝葉の広がりに従い、その実も毎回普通に

30センチを超えてしまう今年の我が家の長ナス。

焼きナスにして食すると、白い果肉が

口の中でねっとり甘くとろけます。


 ところで、ナスの皮の、紫がかった、

あるいは黒味の強い紺色は、

 ナスニンと呼ばれるアントシアニン系色素の一種で、

紫外線を浴びる事で発色します。

紫外線で発色するそのメカニズムは、私たち人間の皮膚が、

紫外線に対する防御反応としてメラニンを合成し、

そのメラニンが沈着して皮膚が黒くなるのと同じです。

つまり、紫外線の害に対する植物の防御応答の一種です。


すぐ気づかれるように、アントシアニン系色素は、

ブルーベリーで有名ですが、同類のナスニンもまた、

私たちの身体の老化を早め、がん細胞の増殖、

動脈硬化など、様々な疾病の原因となる

活性酸素の働きを抑制する

抗酸化物質ポリフェノールの仲間なのです。

眼精疲労の回復にも有効と言われています。



さて、見慣れた米ナスが、

水ナス、長ナスなどと異なり、

ヘタや茎、葉にも緑色が残るということに、

最近になって、やっと気がつきました。