2019年8月31日土曜日

国際宇宙ステーションで育つロメインレタスとヒャクニチソウ (2)

菜園のヒャクニチソウ色とりどり。まっすぐで気取らず、可愛らしい。



ヒャクニチソウは、直射日光、高温、乾燥に強く、

初夏から晩秋までたくさんの花を次々に咲かせます。

わが家でも夫の両親の仏花として重宝しています。


通常春播きの一年草ですが、今年は何かと忙しく、

梅雨も終わりに近い6月下旬、

遅ればせもいいところながら、畑に種を播きました。


うっそうと広がっていた小菊の群落を整理することにより

ようやく確保した畑の隅。そこに定植したその後は、

周囲の雑草を刈り取っては花苗の根本積む。

そのことを繰り返しながら、成長の様子を観察しました。

それが、一か月半で見事に開花しました。






このようにして、地上では、

極めて育てやすいヒャクニチソウです。

しかし、国際宇宙ステーション(ISS)での栽培は、

困難の連続だったようです。

LED照明の加減の難しさ、生育期間(60~80日)が

ロメインレタスの2倍もかかることなどが原因となり、

ヒャクニチソウは、枯れかけたり、

カビが生えたりしたのです。



それでも、実験を行っていた宇宙飛行士、

スコット・ケリーさんは、2016年1月16日、遂に、

First ever flower grown in space makes its debut!

(宇宙で育った初めての花がデビュー!)”という投稿と共に、

オレンジ色のヒャクニチソウの花の写真を

Twitterに載せました。





            

二枚の写真はこちらから。https://twitter.com/StationCDRKelly?lang=ja



ヒャクニチソウの栽培は、地上で作成した

科学者チームのスケジュール通りにはいきませんでした

栽培を成功に導いたのは、

実際の花の成長を目の当りにし、その世話を続けた

宇宙飛行士、スコット・ケリーさん本人の観察と、

宇宙には宇宙のやり方がある」という判断でした。

彼の観察と判断の下で行われた適切な水遣り、

栄養管理、空気の循環など。

そして、最終的に、現場の判断に任せようという

地上の科学者達決断にありました。



将来的な有人火星探査など、

長期にわたる宇宙生活を考えると、

食用植物を育てる人と、技術は、大きな課題となります。

ですから、今回のヒャクニチソウの開花は、

次のトマト、白菜など、より広範な食糧生産に結び付く、

マイルストーンとしての大きな意味があるようです。







宇宙では、サラダに入れて食べるというヒャクニチソウ。

どのような味がするのかと興味をそそられ、

畑の花を一つ摘み、試食しました。

弾力のあるもっちりとした食感とその後に来る苦み。

地上では、ただ、眺めているだけのほうが良さそうという

私の実感です。