2019年6月17日月曜日

無肥料・無農薬・水やり要らずのにんにく(2)







ニンニクの収穫を6月2日に済ませると、

6月7日、横浜は、平年より一日早く梅雨入りしました。

ここでいうところの「平年」とは、気象学の用語で、

過去30年の平均値だそうです。

10年ごとに、西暦の末尾が1となる年、

その直前30年間の値に更新されるようです。

つまり、2011年から2020年までは、

1981年から2010年までの平均値が

用いられていることになります。


さて、掘り上げてみると、驚いたことに、

この10年間で一番良い出来のニンニクでした。

乾燥前は、玉葱の中くらいの大きさのものも数個目立ち、

全体的に型が大きくなっているのが分かります。


雑草と野菜残渣と土壌動物で雑然とした今年の畑に

めげそうになっていた私でしたが、

ニンニクの成長は、その気持ちとは裏腹に、

天候も含めた自然の力に

サポートされていたようです。



今回、生育途中の土寄せをていねいにしたので、
茎と鱗茎の境目が緑化せず、きれいな仕上がりです。



収穫したニンニクの数は、全部で58個。

3、4日乾燥させたものを常温で保存し、

夫婦二人の生活で、半年間大切に使います。


日常的に利用する生協では、ネットの中に

大・中・小とセットされた青森ニンニクが630円。

ですから、家庭菜園でのニンニク栽培は、

畑の有効利用としてとてもお勧めなのです。


冬越しの際、寒さと風を受けることにより、

葉先が黄色く枯れることもありますが、

通常、3月、4月頃までは放って置いて順調に生育します。










2019年、3月10日のニンニクの様子。



それが収穫前になると、葉の老化に伴って

赤さび病が発症することがあります

ただ、サビ病の症状であるオレンジ色の斑点は、

葉茎に出はしても、食用の鱗茎に影響を及ぼしません。







ところが、その自家製ニンニクを種として使用した際、

鱗茎が太らないという失敗を昨年経験しました。

理由は、定かではありませんが、とりあえず、

我が家では、ニンニクの種は、

毎年、園芸店で求めることに決めた次第です。

農家の大体も、病気のリスクがあるので、

自家採取のニンニク種は、使わないと聞きました。

病気とは無縁のサトイモは、12年以上、

自家採取の無施肥に順化した種イモを使用し続け、

収量、型の大きさ・味・柔らかさといった品質において、

抜群の好成績をあげているのですけれどね。



数年前、ジャンポニンニクが植わっていた場所の近辺に
出ていた葉茎を抜いてみると、このような形になった鱗茎が。
生で試食してみると、やはり、ニンニクより刺激が少なくマイルド。



冬越ししたニンニクが大きく成長する頃、畑に沈丁花の花が咲きます。