鎌倉に古くからの良心的な業者がみつかり、
10日間のリフォーム工事が終わった2月17日の午後、
久しぶりの畑に着くと、ローズマリーの花が満開でした。
この地中海原産のハーブの開花が、
冬から春にかけてということは、知られていますが、
2月15日の横浜の最低気温1.8℃、最高気温5.4℃、
翌16日のそれぞれは、3.3℃と11.3℃でした。
まさに、両日を境として、
季節は、冬から春へと大きく動いた感があります。
大切に保存を重ねた種イモを用い、連作してきた
炭素循環農法のサトイモですが、
年を増すごとに型も味も素晴らしい進化をみせ、
今では畑の自慢できる優等生です。
そのサトイモを事情があり、昨年、区画の奥から
通路側の畝三列に移しました。
新たな場所での生育状態が気になり、
注意深く様子を見守っていましたが、残念なことに、
通路側の畝三列に移しました。
新たな場所での生育状態が気になり、
注意深く様子を見守っていましたが、残念なことに、
昨年9月末、関東地方を襲った台風により、
順調に育っていた葉のほぼ半分を塩害で失いました。
同窓会の秋のバザーに出品する気持ちも失せ、
ただ枯れた葉を刈り取った状態で年を越しました。
同窓会の秋のバザーに出品する気持ちも失せ、
ただ枯れた葉を刈り取った状態で年を越しました。
そのサトイモ畑の表面は、昨冬より、越年一年草である
ヒメオドリコソウの群落に覆われています。
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2019年2月のサトイモ畑。 |
そして、17日に、まず掘り上げた三株の出来はというと、
想像していた程悪くはなく、芋の数が少なめですが、
まあまあの状態といったところでしょうか。
通りかかった畑の大家さんは、
「うちよりいいよ。立派だね。」と言ってくれました。
自宅に持ち帰り、調理すると、
夫は、柔らかく、味は、昨年より更に良いと言っています。
自宅に持ち帰り、調理すると、
夫は、柔らかく、味は、昨年より更に良いと言っています。
掘り上げた後の土に目を向けると、
写真では分かりにくいですが、
白く、細かく、ちぎれたような糸状菌が
あたり一面に散らばっています。今年からは、この場所で
サトイモの連作を再開する予定です。
写真では分かりにくいですが、
白く、細かく、ちぎれたような糸状菌が
あたり一面に散らばっています。今年からは、この場所で
サトイモの連作を再開する予定です。
ローズマリーの大株の裏には、昨年12月の始めに
種を蒔いたスナップエンドウが育っています。
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霜よけとして、畑のミソハギの枯れ枝や、近くの原から 切り出した、笹の細い枝をさします。 当たり前のことですが、播種と同時に枝をさしておいたほうが、 根を傷めずにすみます。 |
実は、一昨年の冬もこの場所に種を蒔きました。
炭素循環農法では、慣行とは真逆に、
作物は、連作すればするほど
作物は、連作すればするほど
その出来が良くなると言われています。
サトイモを一例として、我が家の畑でも、
ほとんどの作物に連作を心がけていますが、
サトイモを一例として、我が家の畑でも、
ほとんどの作物に連作を心がけていますが、
例外として、マメ科作物は、連作しないほうが良いと
言われています。そのことを、確かめてみたくなり、
今回のスナップエンドウは、前回と同じ畝での連作です。
![]() |
生育の良くないスナップエンドウ。 |
そして結果はというと、種を蒔いた6箇所のうち、
すぐ上の写真にみるように、現在のところ、
明らかに、中2箇所の生育状態が思わしくありません。
植穴が前回と20㎝~30㎝ずれたエンドウは、
植穴が前回と20㎝~30㎝ずれたエンドウは、
同じ連作畝でも普通に花を咲かせ始めている
といった状況ではないかと考えられます。
目を凝らすと、我が家の区画で越年したテントウムシが
ホトケノザの中、活発に動き始めています。
実は、炭素循環農法では、「奇跡のリンゴ」の
木村さんの自然栽培とは異なり、地上の昆虫や小動物の
食物連鎖に手助けしてもらうという考えはありません。
畑で炭素循環農法での養分循環が順調に始まれば、
その畑の作物に虫はつかないことを前提としています。
ですから、虫が食べる作物は、全部虫に食べてもらおう。
それらは、まだ、成分的に、
人間が食べるのに適した作物ではないという考えです。
それでも、畑の生物の様子は、私の興味を引きます。
といった状況ではないかと考えられます。
目を凝らすと、我が家の区画で越年したテントウムシが
ホトケノザの中、活発に動き始めています。
実は、炭素循環農法では、「奇跡のリンゴ」の
木村さんの自然栽培とは異なり、地上の昆虫や小動物の
食物連鎖に手助けしてもらうという考えはありません。
畑で炭素循環農法での養分循環が順調に始まれば、
その畑の作物に虫はつかないことを前提としています。
ですから、虫が食べる作物は、全部虫に食べてもらおう。
それらは、まだ、成分的に、
人間が食べるのに適した作物ではないという考えです。
それでも、畑の生物の様子は、私の興味を引きます。
ミソハギの枯れ枝には、
カマキリの卵鞘が3~4個見られます。
その卵鞘ですが、卵と同時に分泌される粘液が
泡立って形成されるそうです。そして、
1頭のメスが生涯に数個程度産むと言われる
一つの卵鞘には、数百個の卵が含まれるそうです。
いずれも子孫を残すための
二重、三重のカマキリの戦略ですね。
いずれも子孫を残すための
二重、三重のカマキリの戦略ですね。
帰り際に通りかかった畑の隅には、
お仏壇に供えるため種を蒔いたキンセンカが
お仏壇に供えるため種を蒔いたキンセンカが
オレンジ色の小さい蕾を見せていました。
追記
ここでの「連作」とは、毎年、同じ場所に同じ野菜を栽培するの意で使用しています。
家庭菜園の限られた面積ですので、例えば、トマト、ナスなどの収穫後には、
翌年の作付けまで葉物、ブロッコリー、カリフラワーなど植えます。