2019年1月15日火曜日

無肥料・無農薬・水やり要らず 炭素循環農法の薔薇(その8)




1月12日は、小雨まじりの寒い土曜日でした。

年末からの主婦の多忙と、

年明けからの、家のリフォームのための

業者との打ち合わせなどが続き、

私には、ちょっとした気分転換が必要でした。

それで、ネットで知った、薔薇の剪定講習会に

気持ちが動き、急遽参加を決めました。







家から車で15分の大船フラワーセンター。

最後に訪れたのは、どのくらい前だったのでしょうか。

昔のままの趣ある入り口を通ると、

指定管理者が日比谷花壇に変更されたためか、

所々、改装されてはいるものの、ここを

頻繁に訪れていた昔の記憶が一瞬、鮮やかに蘇りました。

自分は何故ここに来るのをやめてしまっていたのだろう、

懐かしさが胸に込み上げました。

そして、自然であれ、人工であれ、植物のある環境は、

私の心を落ち着かせ、和ませ続けてきてくれたこと

今更ながら気づかされました。






時間を気にしながら、中央左側の薔薇園に向かうと、

モッコウバラの大樹が現れます。







天蓋のように仕立てられた枝に残る

花の色は、黄色と確かめました。







声のする方に足を向けると、悪天候にもかかわらず、

講習会には、10人程の参加者が集まり

すでに剪定の実習が始まっていました。








植物園の冬剪定は、原則、太くて有望な幹を数本選び、

最盛期に花が目の高さでみられるよう、

地表から50センチ程度の高さに切りそろえます。

個人の庭とは異なる、植物園ならではの苦労や工夫があり、

周りとの兼ね合いから、内枝を残すこともあるそうです。


薬剤散布は三種の薬を交互に使用、

2週間に一回が決まりだそうですが、雨が降れば、

翌日には、必ずまた散布するとのことでした。


肥料は、本来、腐葉土を用いたいが、

湘南近辺の牧場から牛糞が容易く手に入るので、

それを堆肥として使っているそうです。

370種、1200株と薔薇の本数が多いため、

堆肥は、花壇の表土にばら撒く簡単なスタイルです



講習の間、周囲を見回すと、少し離れた場所の

大ぶりなイブピアッチェのピンクの蕾が目立ちました。

その様子から寒さに強い品種と推測しましたが、さすがに

これらの蕾がこのまま開くことはないでしょう。








帰宅して簡単に調べると、香りも強く、


咲けば、芍薬咲のこのように豪華な薔薇です。



「薔薇 イブピアッチェ 京成薔薇薔薇園」の画像検索結果




講習後、温かい日本茶がふるまわれ、

その際、スタッフの若い女性に尋ねると、まっすぐに

ジュリアのある場所へと案内してくれました。

「この植物園にペネロペは無いのです。」との答えも

速やかでした。


栽培方法は異なっていても、薔薇を大切に想う気持ちに

違いは無いのです。と考えると同時に、無肥料、

無農薬の炭素循環農法が近い将来、世の中に広く知られ、

薔薇も、薔薇を育てる人たちも、不要な負担から

一切、解放されることを願いました。








その炭素循環農法第1号の薔薇、我が家のジュリアですが、

昨年、9月30日、10月1日と関東地方を襲った

台風により、塩害が生じました。

思い立って、後日三分の一程度剪定したのですが、

年末にかけ、新たに70~80㎝もの枝を伸ばしました。

年を越しても、相変わらず健康で、葉も充実しています。

植物園のように数の多さに手間がかかることも無いので、

冬の剪定は、例年通り、2月10日前後に行います。




2019年1月13日、菜園のジュリア。




同じく、2019年1月13日、菜園のジュリア。
従来の考え方からすると、無肥料・無農薬とは思えない素晴らしさです。
本当にパラダイムシフトの薔薇です。



帰りがけに、ふと、温室を見てみようと思ったのは、

当日の寒さのせいでした。

ブーゲンビリアの花の明るさが昔のままでした。

大好きな睡蓮は、室温が低く設定されているのか

花の時期ではなかったようです。




温室のブーゲンビリアの花。



植物好きなら、大人でも子供でも興味を引くであろう、

面白い看板がありました。








バナナの花



温室を出て、門に続く道の片側、

珍しい柊の垣根に、以前は、気づきませんでした。















鎌倉市大船フラワーセンターへは、こちらから。
http://www.fcofuna-kanagawa.jp/


新しい一年もよろしくお願いいたします。