2018年9月4日火曜日

酷暑の夏のドラマティックな畑






三年物、花ラッキョウの酢漬け。やはり自家製のトウガラシが隠し味に。


せっかく収穫した野菜、果物にもうひと手間をかけ、
保存するという作業には、
出来た作物を大切にし、慈しむ気持ちを楽しみ、
例え少量にしても、常備食があるという
安心感を得る醍醐味があります。
自家製ラッキョウを甘酢漬けにするのもその中の一つです。






三年物の花ラッキョウと自慢しているのではないのです。
ただ収穫が先延ばしになっていただけのことですが、
やはり、小粒のやさしい歯ごたえです。

6月に入り、スコップで掘り上げると、
一粒の種が、上の写真のように株になっています。
その株のまま、ざっと水洗いし、
一粒一粒、丁寧に手でほぐす所から作業が始まります。
色の着いた薄皮は、はがし、
切り取った芽の先は、根の部分と一緒に、
残渣として畑に戻します。





型の良い数株は、乾燥させて残し、
欲しい人に分けることもありますが、
来年の為の無施肥・無農薬の種として使います。

ラッキョウは、秋に成長するそうですから、
今回の台風21号が通り過ぎたら、
葉を透かして明るくなった
葡萄棚の下、掘り上げた元の場所に
できるだけ速く、連作する予定です。

今朝、新聞を見ると、
「酷暑 記録に残る夏」の見出しがあり、気象庁発表の、
6~8月の気温、雨の状況が掲載されていました。
それによると、7月中旬以降、日本の上空では、
太平洋高気圧とチベット高気圧が重なる状態が続き、
そのことが、気温を押し上げたそうです。

東日本の平均気温は、平年を1.7度上回り、
1946年の統計開始以降、最も高かったそうです。
雨も多く、西日本の太平洋側は、平年の約1.3倍、
北日本日本海側は、約1.6倍だったそうです。

酷い災害もありましたし、
熱中症による死者の数も半端ではありませんでした。
統計の数字もでしょうが、
より体感を信じたい今年の夏でした。

昨年の写真を調べると、9月29日の収穫物に、
まだ、大玉トマトが映っています。
味は落ちますが、ミニトマトは例年、
霜が降りるまで実をつけていました。






今年、ミニトマト、中玉トマトは、
まだ1、2週間は、細々と収穫できるでしょう。
でも、大玉トマトに関しては、涼しくなり、
多少、盛り返す可能性はあるとしても、
期待できない状況です。

      乾燥した畑に大雨が降った次の日が酷い日照りで高温、
 通路に面した一番西側の里芋の葉裏数枚に、
一日でアブラムシがつきました。
里芋にアブラムシは、初めての経験で驚きましたが、
それ以上、広がる様子はなく、次の日に
アブラムシの姿は、かき消すように無くなっています。

場所によって、シシトウに萎れが出た後、
黄色くなって枯れてしまいました。

以上、二つの病虫害の現象は、
地下で、有機物や微生物の遺体が
バクテリアにより、急速大量に分解され、
無機化した結果、
作物が過剰な窒素を吸収したことと
 関係する可能性が考えられます。

慌てて農薬、その他で対処するより、
目に見える植物の地上部は、
目に見えない地下の出来事を反映し、表現していると
考え、行動するべきでしょう。

ゴーヤは、雌花が少なかったことが原因なのか、
我が家に限らず、ここ市民農園では、
どの区画も満足に実がなっていません。

昨秋、ホームセンターで欲張って買ってはみたものの、
植え場所に困り、細い高畝に仮植えし、
しばらくは、元気だったブルーベリーが
水不足からか枯れてしまいました。

十分に日の当たる高畝に植えた茄子に
実の曲がりが頻繁にみられました。

周囲を施肥栽培区域に囲まれた市民農園で、
傾斜の一番下に位置した我が家の区画ですから、
肥料流入の可能性を考えると、
いまだに高畝に頼りがちです。
しかし、原因は、一つではないにしろ、
今年の厳しい夏の経験は、これまでの拘りを捨て、
現実の状況に対処しなければいけないと、
今後の課題になりました。

一昨日、気を取り直し、
夏の間、刈り取っては畝に積み重ねた雑草、
メヒシバの覆いを手で剥ぐと、
見慣れた、きれいな団粒構造の土が現れました。
片手ですくうと、指の間から
柔らかい粒子がホロホロとこぼれ落ちます。
台風の影響を心配しながら、
そこにサニーレタスの種を浅く撒きました。



微生物の活動で団粒化すると、粒がホロホロこぼれるような土に。