2018年8月5日日曜日

無肥料・無農薬のDNA・炭素循環農法の里芋





一昨日の晩、横浜は、11時頃から突然の激しい雷雨、
それがしばらく続き、コトンと止みました。

今年、オクラ、空心菜の伸びがストップしているのは、
何故だろう、原因が分からないので、
試しに、じょうろ二つフル回転させ、
珍しい水やりをしたのが其の前日、金曜日の夕方でした。

それで、夏ばて気味の私は、
骨折り損のくたびれ儲けだったのかと思いましたが、
畑の植物たちは、大量の雨に
   ずいぶんと喜んだことでしょう。



オクラ。背は低くても、元気で実成りは、例年通り。
今年になって、収穫したオクラの中に
これまでになく甘いものが混じっていることに気がつきました。
どちらかと言えば、若くて細いタイプ。




有機施肥栽培で水やりを欠かさない区画のオクラも
今年は、今のところ背丈50~60センチ程度のところがほとんど。
この時期、例年より背丈が低い。




我が家の直播空心菜は、うんともすんとも成長を止めたまま。



ところで、酷暑の今年、我が家の畑でひときわ目を惹くのは、
里芋の素晴らしい生育ぶりです。




里芋は、4月に種イモを植え付けたときも、それからも、水やりは、全く無し。





里芋一株でこの勢い。芽かきは、しないまま。




他の有機施肥栽培の区画の里芋は、

今年の気候のせいでしょうか、
おしなべて、調子が良くありません。




有機施肥栽培A区画。




有機施肥栽培B区画




有機施肥栽培C区画




次の写真、知り合いのIさんのところでは、

木材で平畝の補強をし、今年は、
根元もチップで綺麗にカバーしています。

とても熱心な人で、連作障害が出てからは、
畝の土を時々入れ替えています。

同じ有機施肥栽培区画の中では、
断然、生育状態が良いように見えますが、
それは、主として、毎日必ず欠かさない
たっぷりの水やりのせいではないかと思います。



有機施肥栽培D区画



サトイモは、私の畑では、農法の転換当初から、
問題を感じずに、スムースに移行できた野菜の品種です。
ですから、炭素循環農法に限らず、
これから無施肥・無農薬の自然栽培を始めるという方には、
最初に、一度お試しくださいとお勧めしています。

気候風土に合っているというか、ドスンと丈夫で、
土を教育する能力が高い野菜の品種のように思われます。

畑をする人一人がシャカリキにがんばらなくても、
植わっている野菜や他の植物が
手助けするかのように、
土壌を良い方向へもって行ってくれる。
それって素晴らしいことじゃないですか。

でも、そのためには、漫然とではなく、
植える野菜の品種の見極めも必要なのね。

このようなことは、畑の野菜に限ったことではないと
今更ながらにおかしく思いました。




一株の里芋。真ん中が空いて、その周りを取り囲むように
芽がでているのは、種イモを上下逆さまに植え付けたから。



種イモに使用しているのは、子芋ではなく、前作の親芋。
農法の仲間が教えてくれたもので、
その親芋を普通とは上下真逆に植え付けます。

6年ほど前から、前作の親芋を大切に保存し、
次作の種イモとして使用していますから、我が家の里芋は、
無施肥・無農薬のDNAをしっかり受け継いだ、由緒正しい、
炭素循環農法の里芋と胸を張って言えるのです。




季節が進み、少しほどけてきた風情のミソハギの花が風に揺れて。
Asian Beautyというか、本当に写真うつりの良い花です。