2018年8月6日月曜日

畑にスギナの小群落




ブラックベリー。畑で作業の合間、黒く熟した実を口に入れると、
びっくりするほど元気が出ます。クエン酸が含まれています。
ポリフェノールも含まれ、抗酸化作用があります。
畑では、余り日当たりの良くない葡萄棚の下でも結構育ちます。


毎年、
里芋の植え付けは、

畑の向かって左中央部分と決まっていました。

けれども、その手前の手前、

通路に面した幅1メートルちょっとの平畝に
数年に渡り、問題が出ていましたから、
その解決を里芋に手伝ってもらえるかしらと、
平畝を高畝三列に改造し、
例年より少し早い4月、種イモの植え付けを行いました。







上の写真は、5月10日頃のものですが
不思議なぐらい芽出しが揃っていません。が、
その後、全ての種イモが問題なく成長しています。
それが今年の特徴です。


下の写真は、畝、中央部分の里芋の根元です。

チップを被せていますから、雑草は出にくい。
イネ科の雑草、メヒシバ畝間からの侵入で僅かです。







次の写真の様子は、上の写真とは全く異なります。
つゆ草とカタバミ、わずかな雑草の種類も見えますが、
チップが播かれた里芋の根元に、スギナの小群落です。








その理由は簡単です。
この里芋の植わっている箇所は、畝の一番左端、
これまで葉ネギが数本植えっぱなしの状態で、
炭素資材の投入も稀、放りっぱなしになっていました。
その場所を、畝を立てる際、左端に連続させ、
今回、同じようにチップを被せただけ。

これまで余り使っていなかった、
清浄ではあるけれど、野菜がしっかり育つ程、
土が十分進化していない、言葉を変えれば、
炭素循環がいまだ十分でない土壌であることを
スギナの小群落が教えてくれています。




今年のブラックベリーも次の台風が来れば、収穫が終わります。



この原稿を書いていたら、ふと、数年前の夏の早朝、
北海道大学の構内を散歩していた途中に遭遇した、
小さな白樺林の木の下のスギナの群落を思いだしました。
白樺もスギナと同様、
貧栄養の土壌を好んで生えると聞きました。