2017年8月1日火曜日

無施肥、無農薬、水やり要らずの葡萄(2)





関東地方南部のこのあたりでは、
2月になるのを待ちかねて葡萄の芽が出ます。








そして、
5月のゴールデンウィークが終わる頃、
葡萄の花が咲きます。










その頃、葡萄棚の手前には、薔薇が咲き始めるので、
目はどうしても薔薇の華やかさに惹きつけられ、
機能一辺倒で地味な葡萄の花には
気づかないこともあるほどです。









葡萄は、花が咲くと、すぐに実が膨らんできます。
それは、みるみるうちにというのはこのことと
呆れるほどの速さです。










花が咲き、実が膨らみ始めるこの時期、
残す房、残さない房を見極め、
しっかり剪定をする必要があるのですが、
訳あって、それが出来なかった今年は、
7月になると、房や枝葉が棚に絡み、
下の写真のようなジャングル状態を呈しました。





 Niagara






Delawear


この有様を見た畑の大家さんと、
葡萄栽培の経験がある大家さんの弟さんが
「枝葉を透かさないと、病気が出るよ、だめだよ。」
と心配して、
先々週の木曜日、
遅まきながらの最小限の剪定を指南してくれました。

最近、二人は、
私の畑の炭素循環農法に興味が出てきた様子で、
里芋やジャガイモなどの収穫を始めると、覗きにきて、
「他の所より大きいよ。
立派だね。これならみんな欲しがるよ。」
などと素直に褒めてくれます。

特に、大家さん自作のしっかりとした棚に育つ
無施肥・無農薬の葡萄の生長を
心から楽しみにしてくれています。

そして、当日、
三人が30分かけて切り落とした余分な枝葉は、
葡萄棚の下に大きな山盛り三つになりました。








これら剪定枝は、後日、鋏で細かく切りきざみ、
炭素資材として土に戻します。

さて、その三日後の日曜日の午後、
私は、葡萄の房に袋掛けを始めました。









袋掛けは、上向きの姿勢で首の痛くなる作業ですから、
時々手を止め、今度は、葡萄棚の下草を適当に刈るなど、
上下交互の作業にしなければ、きつくて続きません。

結局、農協で買った巨峰用の大き目の袋100枚を
三日かかって使い切り、
残った全体の三分の一ほど、
込み入って袋掛けのできない房は、
そのまま放置することにしました。







去年のように虫がつくかどうか様子を見ましょう。