2017年7月18日火曜日

無肥料、無農薬、水やり要らずの花々(2)





我が家の夏野菜は毎年、苗の植え付けを
4月29日から始まるゴールデンウイークに行います。

それは、関東南部のこの辺りでも、

これまで4月中旬以降に、
まだ、遅霜の心配があったからです。

もちろん、同じ家庭菜園内の別の区画のお仲間達も

大体同時期の作業でした。

ところが、この2、3年の間に、

近くの農協や園芸店、
ホームセンターなどでの苗の売り出しが、
以前と比較して、2週間程早くなりました。

家庭菜園をする人たちは、
夏野菜の植え付けを
 年中行事の一つとして心待ちにしていますから、
今年、我が家がマイペースに例年通りの植え付けを
行った頃、他の区画には、すでに、トマトやナス、
キュウリなどの苗が早々と植えられていました。

人間の活動による二酸化炭素、一酸化二窒素など、

大気中のいわゆる温室効果ガスの増大、森林の減少、
温暖化と寒冷化を繰り返す自然要因などがあり、
簡単に何が主な原因と
結論づけられる問題でもないようですが、とにかく、
農作業をしていると、
地球温暖化現象がとても身近に感じられます。

ところで、植え付け作業が一段落し、十日ほど過ぎた頃、


私は、毎日の朝食の、卵料理の付け合わせに
空心菜がなければと思うようになりました。

ご存じのように、

夏の間、葉物野菜は意外と少ないですからね。

それで、早速、近くの園芸店に車を走らせ、
お目当ての種を手に入れました。

その帰り道、別の用事で100円ショップに寄った際、
園芸用品の陳列棚に偶然、百日草の種を見つけたのです。





100円ショップで売られている種は、一袋の種の量が少なく、
家庭菜園には、かえって無駄がなく便利。
品種の異なる種との組み合わせも自由。2袋100円の単位で買えます。


薔薇は別格として、私は、子供の頃から一貫して、
風にそよぐような、優しい雰囲気の花が好きでした。

ですから、かっちりとして、
まるで粘土細工のような百日草の花を
育ててみたいなどと考えたことは
これまで一度もなかったのです。

しかし、棚に書かれてある説明文を見ると、
華やかさには欠けるけれど、生育旺盛、花付きよく、
初夏から晩秋まで長く楽しめるとあります。
百日間咲く花、百日草の名前の所以ですね。

袋の上から触って確かめてみると、
種子も大きめなのが分かり、
チップなどの炭素資材が投入されている我が家の畑、
その土壌向きです。

その上、草丈も低く、夫の両親の仏壇に供えるには
丁度良い花と私は考え直しました。
何につけても適材適所。

このようにして、
もともと宿根性の花の多い我が家の畑に
一年草の百日草が来て、今年の
興味津々のニューフェイスになったという次第です。

その百日草ですが、6月になり、
最初に顔を見せたのが下の写真の黄色い花。








よく見ると、
星のような縁取りが思った以上にエレガントだけれど、
どうせみな同じ黄色でしょとたかをくくっていたら、
次に咲いたのは、オレンジに近い赤の花。














なるほど、混合の種とは、
なかなか attractive と感じ入っていた矢先に、
二度びっくりの紫の花の出現、それも、
花弁がよじれて筒状になったカクタス咲きでした。








そして、今現在は、下の写真のような色彩の花が・・。








この花は、全く訳が分からない、
しかし、いかにもメキシコ原産と納得できる色彩と
造形の妙ではありませんか。

次々に花を咲かせますから、
もともと養分要求度の高い品種と推察しますが、
梅雨開けの真夏の太陽の下、
地上部の葉茎による光合成と
地下部の根と微生物との共生、
上下の循環がきっとうまくいっているのでしょう。

無施肥で、播種以来全く水やりなしの畑で、
元気一杯に色彩のアクセントを決め込んでいるのは、
さすが昔から人々に親しまれてきた花
とちょっぴり見直しました