2017年5月14日日曜日

無肥料、無農薬、水やりいらずの苺 *炭素循環農法の苺2*

 



昨年畑の隅に自宅のポットの土を捨てたら、
今年チップの中から花を咲かせたアネモネ


少し暖かくなりかけた春のはじめ、


すでに生育旺盛で、青々と茂る苺の畝には、


作業の間、何度も目がいってしまいます。


それは、無施肥の野菜、果樹、花に特徴的な


葉の薄緑色がなんとも美しい景色だからなのです。


まるで小さな森のようでしょう?


2016年春




同じ菜園内の、有機たい肥と化学肥料で栽培している


他の区画にお嫁入りした我が家の苺は、


寒さの厳しい冬の間、地温を上げるための


黒マルチをしてもらっています。


にもかかわらず、同時期、下の写真のような姿です。


葉の緑の濃さは、肥料の濃さを現していますし、


背丈も低く、伸び伸びした元気な様子は感じられませんね。








お嫁に出した苺にはかわいそうですが、


無施肥と施肥の苺、どちらが美しいか、


一目瞭然ではないでしょうか。


「元気な野菜は美しい」に決まっています。





実は、炭素循環農法でも幾つかの理由から、苺に限らず、


路地での黒マルチの使用は、お勧めになっています。


地温を上げる、雑草の繁殖を防ぐ、


微生物に必要な土壌の空気を降雨から守るなどの理由からです。


ところが、我が家は、これまで、黒マルチどころか、


年毎の苗の植え替えも手抜き、二年に一回です。


でも、作物が、畑で元気で美しい姿を見せている間は、


結果がすべて、変化が生じるまでは、何もしない





苺の様子が変わったら、また考えよう、



今のところは、


そのように考えることにしています。




2017年春


上の写真から分るでしょうか。



昨年取り残した苺の、


種から芽を出した小さな自生苗も混じり、畝は混み合っています。


やはり、今年の秋は、植え替えが必要でしょうね。


ところで、実は、苺の植え替えって


とても手間のかかる作業なのです。


園芸店などでみる苺苗の、結構なお値段の中身は、


ほとんどが手間賃ではないかと思うほどです。