昨年畑の隅に自宅のポットの土を捨てたら、 今年チップの中から花を咲かせたアネモネ |
少し暖かくなりかけた春のはじめ、
すでに生育旺盛で、青々と茂る苺の畝には、
作業の間、何度も目がいってしまいます。
それは、無施肥の野菜、果樹、花に特徴的な
葉の薄緑色がなんとも美しい景色だからなのです。
まるで小さな森のようでしょう?
2016年春 |
同じ菜園内の、有機たい肥と化学肥料で栽培している
他の区画にお嫁入りした我が家の苺は、
寒さの厳しい冬の間、地温を上げるための
黒マルチをしてもらっています。
にもかかわらず、同時期、下の写真のような姿です。
葉の緑の濃さは、肥料の濃さを現していますし、
背丈も低く、伸び伸びした元気な様子は感じられませんね。
お嫁に出した苺にはかわいそうですが、
無施肥と施肥の苺、どちらが美しいか、
一目瞭然ではないでしょうか。
「元気な野菜は美しい」に決まっています。
実は、炭素循環農法でも幾つかの理由から、苺に限らず、
路地での黒マルチの使用は、お勧めになっています。
地温を上げる、雑草の繁殖を防ぐ、
微生物に必要な土壌の空気を降雨から守るなどの理由からです。
ところが、我が家は、これまで、黒マルチどころか、
年毎の苗の植え替えも手抜き、二年に一回です。
でも、作物が、畑で元気で美しい姿を見せている間は、
結果がすべて、変化が生じるまでは、何もしない、
苺の様子が変わったら、また考えよう、
今のところは、
そのように考えることにしています。
2017年春 |
上の写真から分るでしょうか。
昨年取り残した苺の、
種から芽を出した小さな自生苗も混じり、畝は混み合っています。
やはり、今年の秋は、植え替えが必要でしょうね。
ところで、実は、苺の植え替えって
とても手間のかかる作業なのです。
園芸店などでみる苺苗の、結構なお値段の中身は、
ほとんどが手間賃ではないかと思うほどです。