GW最終の日曜日、5月7日の早朝、
今年最初の苺を収穫しました。
品種は、とよのか+αです。
ふっくらと豊かな外見ですが、すっきりとした甘さ。
たい肥や化学肥料の吸収から生じる雑味がありません。
それが、炭素循環農法の苺の味の特徴です。
農家の方から難しくありませんか
と聞かれることがありますが、
なぜか苺は、これまでのところ、
我が家の畑に合っているようなのです。
有機たい肥と化学肥料での施肥栽培2、3年、
無施肥の炭素循環農法に転換して7、8年になりますが、
これまで病虫害の被害など一度もなく、
特に転換後の最盛期には、二日に一度のペースで、
大きなバケツでしたら、6,7分目ほども収穫します。
そのため、畑の作業を終え、自宅にもどると、
自宅で待っていた農作業にはまるで関心のない夫ですが、
夫婦交代でジャムにします。
出来上がると、小瓶につめ、
ご近所や友人に配ったりもしますが、
残った分は、インスタントコーヒーの瓶に詰め、
冷凍したりもします。
できるだけ、サイズの小さい瓶に
何本にも分けて冷凍するのが、
砂糖を控えたジャムの保存には、コツのようです。
以前、ネスカフェの大瓶に入れ、
冷凍したものを解凍したまま、
忙しさから、台所の普段余り使わない場所に置き忘れ、
一本そのまま無駄にしたことがあります。
自家製の、
それこそ正真正銘無添加・無農薬の苺ジャムですから、
朝食の、これもまた自家製のヨーグルトや
甘味を控えたアイスクリームに、
そこいらのスーパーで売っているジャムには見られない、
深い真紅の彩りと、
コクのあるおいしさを添えてくれます。
しばらくの間は、夫婦二人の楽しみです。
残った苺は、お皿の上に盛り付け、テーブルの上、
通りすがり、気が向いたときに、
摘まんで頂いたりします。
しかし、農家ではありませんし、
苺で忙しすぎるのも考えものですから、
今年は、昨年の三分の二程度に
栽培面積を減らしました。
同じ菜園ですが、
離れた場所に四季なり苺も少しあります。
形は小さいですが、
四季なりのほうが酸味がはっきりと出ます。
畑作業中の水分補給には、
私は、此方のほうが元気が出るような気がします。
それで、毎年、気を付けて残しておくのです。
手抜きの家庭菜園ですから、
咲いた花は全部実をつけます。
大きいものも小さいものも混ざりますが、
いづれにしろ、完熟した苺から選んで収穫しています。
香りも味も一味違う素晴らしさで、
中まで同じ柔らかさは、
家庭菜園の醍醐味の一つですね。
照葉樹に見られるように
身を守るためのクチクラ層が発達しているせいか、
遠くから見てもピカピカと輝くような、
まるで赤い宝石のような艶の良さを見せています。
林さんのホームページ、
「炭素循環農法(百姓モドキの農法講座)」をみると、
作物の葉、そして実にクチクラ層が発達し、
艶のよくなる現象は、土の健康度が
眼に見える形で作物に現れたものとあります。
照葉樹のように照り輝く葉への性状変化と、
転換後に現れる一連の現象とは密接な関連が考えられる、
クチクラが発達し葉が丈夫になれば、
寒暖や乾燥、風雨などの過酷な環境、
天災などに強くなるともあります。
傷付きにくく、汚れも付着しにくくなるため、
菌の感染なども受け難くなるそうです。
我が家のピカピカの苺が、黒マルチなしにもかかわらず、
病気にならないのは、
このことと関係しているように思われます。