2017年3月12日日曜日

春ジャガイモの準備と、ソラニン色の種イモ

 





     

我が家ではここ2、3年 タアカリという品種のジャガイモを育てています。


それは、この品種の、芽が出るまでの休眠期間が短いためです。 


ジャガイモの休眠が浅いということは、


春と秋、それからまた次の年の春といった自家製種イモの使用に適しています。


つまり、畑でジャガイモの無施肥無農薬のDNAを循環させることができます。


種イモを作るとき、


普通、大ぶりの個体は二分の一から三分の一に切りますが、 


その切り口をみると、ところどころ黄みがかった乳白色です。



ところが、生育途中の土寄せを怠る、畝が崩れるなど、


様々な事情で育っているイモが地上に露出してしまうと、


そのようなジャガイモの、日に当たった表面の皮は、緑色に変色します。






ジャガイモの芽にソラニンという自然毒が含まれていることは、


よく知られていますね。


ソラニンは、ナス科の野菜に多く含まれ、アルカロイドの一種です。


ですから、過剰に摂取すると、


まいや吐き気、腹痛や下痢、などの中毒症状が出ると言われています。


加熱してもその毒性が消えることはないとも言われています。


こわいですね。


ジャガイモを調理するときには、必ず、その芽をとりのぞく、


緑色に変色している皮の部分は、5ミリ程度に厚くむく、


などと言われる所以です。


でも、上の二枚目の写真を見てください。


皮が緑色のじゃがいもの切り口は、中心部まで、


うっすらと緑色になっています。


それで、我が家では、”ソラニン色のジャガイモ”などと


素敵な名前で呼んではいますが、


食べないで、種イモとして使います。



種イモは、


  植え付けの3、4週間程前から陽に当てて芽だしをします。

  
そのほうが植え付け後の生育が良いと言われているからです。

    
   また、


種イモにするには大きすぎて切り分けたジャガイモは、

2、3日、陰干しして切り口をコルク状にします。

   
それは、植え付けた後、土の中で腐敗させないためのひと手間です。




ジャガイモを保存するときには、



できるだけ光を当てないことが大切と分かりますね。


そして、育てるときのコツは土寄せです。



つまり、耕作面積のさほど広くない家庭菜園では、


どうしても欲張りがちになりますが、


土寄せができるように、



畝幅を十分にとったほうが結局のところ、良い結果がでるようです。


土が足りない場合は、発酵チップをかぶせるのも



この農法では、お勧めです。




ホトケノザ