2018年12月25日火曜日

ブロッコリーとカリフラワーに酷い虫食い





毎年、9月に入ると、ブロッコリー、カリフラワー、

キャベツ、白菜、サニーレタス等、

秋・冬野菜の苗を植え付けます。





通常の生育をみせたブロッコリー




自家採取した種を無施肥の畑に直播し、

苗を育てるのが理想で、また、可能だとは思いますが、

夫婦二人の、消費量もそれほど多くない家庭菜園なので、

簡単が一番園芸店の施肥苗を買っています。

その為、移植後無施肥の畑での微生物を介した養分循環が

スムースに始まるまでの少しの間

急激な環境の変化で一時的に弱った幼苗は、レタスを除き、

虫に食われます。

そして、その食痕が後々まで外葉に残りますが、

虫食いの原因がはっきりしていますし、自家用野菜ですし、

この程度の虫食なら、生育に差し障ることもなく、

気になりません。










施肥苗の無施肥圃場への適応能力は

私達が考えるより遥かに高く、みるみる元気を取り戻すと、

その後の苗の生育は順調のまま、収穫の時期を迎えます。


ブロッコリー、カリフラワーは、

主枝の頂点につくつぼみ、頂花蕾を食べる作物です。

慣行では、リン酸が不足したり、窒素が多すぎたりすると、

茎葉ばかり茂り、肝心の花蕾ができにくくなると

言われています。

実際にそのような畑を目にすることがありますが、

炭素循環農法の我が家の畑では、

ブロッコリーを育てる土壌だからと何するわけでもなく、

放っておくだけで

葉茎とのバランスもよい、しっかりとした花蕾が育ちます。










カリフラワーと異なり、ブロッコリーは、

頂花蕾を収穫した後、わき芽を伸ばします。

その葉のつけ根にできるつぼみ、

側花蕾が、冬から春までの間、

まだ取らせてくれるのと驚くほどの収穫量で

食卓を賑わせ、家計を助けてくれます










 




カリフラワーのつぼみに、

葉を被せるなどの日よけをしたことはありませんが、

十分、白肌美人に育ちます。





写真の黒い点は、チップかすです。



ここで、肝心な話に入りますが、

今年、カリフラワーの一部の花蕾に虫がつきました。

これまで経験しなかったことです。








収穫まじかの花蕾の虫食いは、施肥栽培の幼苗移植直後の

虫食いとは、分けて考えなければならない、別物です。

一本は、上の写真にみるように、青虫によるもので、

少しの間、続きましたが、下の写真の時点以降、

花蕾の食痕は広がりませんでした。









同じ時期、隣のもう一本は、ヨトウムシの暴食で

下の写真の状態になりましたが、やはり、これ以上、

花蕾の食痕が広がることはありませんでした。









本筋からそれますが、ヨトウムシ(夜盗虫)は、

その名の通り、日中は土の中や株の地際に潜み、

夜間に活動すると言われています。

しかし、下の写真のヨトウムシは、

晴れた日の午後三時ごろ、カリフラワーの

花蕾のそばで見つけた数匹のうちの一匹です。









 二本のカリフラワーに隣接して植えられたブロッコリーの

大きな外葉の一枚には、ヨトウムシの幼齢幼虫による

カスリ状の酷い食痕が広がっています。






ヨトウムシの幼齢幼虫は、集団で葉裏に潜んでいます。
あっという間にこのような状態になります。



下は、同じブロッコリーを別の方向から撮った写真ですが、

我が家の畑で、生きた作物にハエがとまっているのを

私は、初めて見ました。









これらの異常な現象は、畑の通路に面した

一本の畝に限られています。

隣の畝のカリフラワー、ブロッコリー、それに、

同じアブラナ科のキャベツ、白菜は、全く元気です。











キラキラ光って透明感のある葉の緑です。




問題の畝に何かあったのかと振り返れば、

カリフラワー、ブロッコリーの幼苗の移植後、私は、

畑の端でとかく目の行き届かない畝だからとの親心から

それらの根元のごく浅い部分に、

畑にあった菌床化したチップを以前投入した残渣に追加し

指で土と軽く混ぜたり、薄く土を被せたりしました。

そのことが原因だったのでしょうか。

理由は分かりませんが、問題の畝の土が、ある時点で、

一時、急激な腐敗に傾き、

畝の作物に影響を与えたことが考えられます。

土壌のゆるやかな変化、ゆるやかな進化の過程では、

起こらない現象でしょう。










思いにふけりながら、ふと振り向くと、

畑のさほど遠くない場所に、冬の苺が我関せずの風情で

白い花を咲かせていました。