2018年7月17日火曜日

トウガラシの「辛味」について



この度の豪雨による災害を受けられた地域のみなさまには、
心からお見舞いを申し上げます。

横浜の畑では、ゴーヤの花が一気に咲き始めました。
何故か、この花をゆっくり見たのは、今年が初めてです

同じウリ科のキュウリの花より一回り小さい。
支柱さえしっかり整えておけば、
生育旺盛で、放っておいても丈夫に育ちます。

日本へは中国を経て渡来し、1603年(慶長8年)に
長崎で刊行された『日葡辞書』に
すでにその名前が見られるそうです。
どういう名前で載っていたのでしょう。



ウリ科 つるれいし。改めて見れば、葉と花色の淡さが涼やかで夏にピッタリ。



               ところで、

私が通うスポーツジムのヨガのインストラクターが、
出張で中国の重慶に行き、
お腹を壊して帰ってきました。

その原因は、
あちらでのあまりにも辛い料理だったそうです。

一緒に食事をした現地の人に
「お腹が痛くなるのに、
どうしてこんな辛い料理を食べるの?」と尋ねたら、
「身体に良くないと思うけれど、美味しいから、
口が欲しがる。」との答えだったそうです。

食べ物の「おいしさ」には、
「食べ物の側」と「食べる人の側」の二つの要因を
考えなければならないそうですが、
この場合の「おいしさ」は、
「食べる人の側」である重慶の人たちの
気候風土に根ざした食経験、食文化に
関係がありそうです。




ウイキペディア「四川料理」から借用



長江上流の四川盆地東部に位置し、

インド、タイと同様、高温多湿の重慶では、
夏の気温が40℃を越すことも多く、
当地の人々は、
唐辛子に含まれるカプサイシンの効果により発汗を促し、
新陳代謝を促すことで健康を保つそうです。

しかし、カプサイシンを慢性的に過剰摂取すると
お腹を壊すどころか、胃癌など、
身体に悪影響がでるというデーターもあるようです。

「辛味」は、
「苦味」、「酸味」、「甘味」、塩味」、「旨味」の
五基本味に含まれていません。
「辛味」と呼びますが、
舌や口腔、その他全身で感じる
「痛覚」、「温度覚」で、「味覚」とは別物です。
ですから、ヨガのインストラクターの腹痛の話には、
おおいに納得できますね。

今年、7月8日から14日までの一週間、
横浜の最高気温は、連日30度を超え、
特に14日の最高気温は、35.8度、
最低気温でさえ26.2度でした。

この調子ですと、
私たち日本人のトウガラシを食べる量も
中国内陸地なみに増えていくのでしょうか。


今日、畑のトウガラシはまだ青く、
初収穫にはいたっていません。






キラキラと輝く宝石のようなトマトが
今の野菜畑のアクセントの赤です。



鈴なりの中玉トマト。