2017年6月21日水曜日


無肥料、無農薬、水やりいらずの玉ねぎ(1)

葉鞘部が倒伏して1週間後の5月28日、
玉ねぎの収穫をしました。

ニンニクと同様玉ねぎもまた、
家庭菜園の他の有機の区画と比べ、
収穫は、我が家が一番早かったように思います。
それは、夏野菜のための面積を考えてのことです。

玉ねぎは、栽培期間が長く、
苗の植え付けを済ませてしまえば、
ほとんど手がかかりません。

家庭での毎日の調理に欠かせない便利な食材ですし、
長期保存も可能ですから、
冬季、畑の有効活用に、小松菜やホウレンソウはなくても、
家庭菜園のどの区画にも見受けられる人気の野菜です。

しかし、玉ねぎは、我が家の畑では、
里芋ほど育つのが簡単ではありませんでした。
同じ農法を実践している仲間からも
そのような声があがることがあります。

転換が始まって4年目ぐらいだったでしょうか、
ようやく養分循環がうまくいき始め、
周りの有機の区画と同等か、
それ以上のものが収穫できるようになりました。

収穫後は、太陽の下、
土の上である程度乾かしたものを家に持ち帰り、
下の写真のように干します。



2017年




2017年


今年の玉ねぎは、とう立ち(抽苔)も少しはありましたが、
昨年ほどではなく、
写真を見ると、首のしまったものが多いのが分かります。

一般的にですが、玉ねぎの首の締まったものは
貯蔵性も高く、味も良いと言われています。

下の写真は、我が家の去年のものです。




2016年


ほとんどの玉ねぎがとう立ちし、首が太いのが分かります。
収穫前の実際のとう立ちの様子を写した写真です。




2016年



ネギ坊主のようなものは、玉ねぎの花です。
これもまた一般的にですが、
玉ねぎにネギ坊主のようなものが出来てしまうのには、
冬の前の苗の育ちすぎ
(植え付け時、苗の球の丸く太っているのはよくない)や
植え付けの深さ
(定植の深さは、苗の白い部分の2分の1)などが
理由として挙げられるそうです。

玉ねぎは、植え付けから本格的な寒さを迎えるまでの間に
少し成長し、そのままの状態で冬を越し、
春に気温が高くなってくると生育を再開するそうです。

生育を再開したとき、玉ねぎが育ちすぎていると、
球の肥大によりかは、花を咲かせるとう立ちのほうに
体力を使うようになるそうです。



2016年は、4月には、このように立派な様子



つまり、生殖成長がスタートすると、
栄養成長がストップし、
茎葉や球が固くなったり、食味が悪くなり、
小さく縦長の玉ねぎしか
収穫できなくなるということだそうです。

スーパーなどで買った玉ねぎが、
皮の中で二つに割れてしまっているのを
たまに見かけますが、
それは、球の中心から花茎が伸びるためのようです。

昨年のとう立ち苗は、母の介護で長野を訪れた帰路、
国道沿いの八百屋の店先で、
見た感じが立派だったので、
品種も分からないまま買い求めたものでした。

とう立ちしてしまったのには、
そのような苗の由来も関係していたかもしれません。



畑の薔薇