2017年5月25日木曜日

てんとう虫とアブラムシ(3) *炭素循環農法の畑*



5月24日、ぶどう棚の下、ラズベリーの花のつぼみ

 私には、野菜や苺の収穫をしたり、
夏野菜の苗を移植したりしながら、
カラスノエンドウにアブラムシがという記憶が
ありませんでした。

それで、ネットで調べると、
我が家の畑と同じく、テントウムシはいるが、
えさとなるアブラムシがほとんどいない
という不思議について、
次のような記述がみつかりました。

それは、つまり、テントウムシは、
捕らえたアブラムシを
少し離れたところにもっていって食べるらしい、
居座り型のナナホシテントウは観察できない、
居座って食べ続ければ効率が良いのに、
絶好の餌場であるはずのカラスノエンドウから離れ、
長距離移動するものもいる、という内容でした。

ヒラタアブにも同じ習性が見られるそうですが、
小さいながらも野生動物だから、
じゃまの入らないところで静かに食事をするという本能を
身につけているのかもしれないとあります。



ネギの間の苺の葉にも幼虫

でも、ここでもやはり、餌場は、カラスノエンドウです。
それで、午後、畑に行った時、
気になってもう一度観察してみました。

カラスノエンドウは、例え、畝の外ではあっても、
背丈が伸びると、野菜の生育の邪魔になります。
それで、五月の下旬に入ると、
ほとんど抜いてしまっていましたが、
僅かに残ったものをみると、確かに
先端部分に食べられたような跡が
みられるものもありました。
でも、それほどの食害とは思えません。

それが、灯台下暗しとはこのことかと思いましたが、
隣接する元肥に有機たい肥、
追肥に化学肥料を使うYさんの区画の
我が家の区画との境目に、ソラマメの畝があり、
そこに、防除のための
金と赤のキラキラテープが張ってありましたが、
近づいてみると、アブラムシの酷い被害を受けています。


隣のYさんの区画のソラマメについたアブラムシのコロニー




それで、私は、我が家の畑のテントウムシの餌場は、
隣のYさんの畑のソラマメだったのではないか
と思いました。

つまり、今年の春、
我が家の畑に繁殖した雑草のカラスノエンドウにも
薔薇と同様、アブラムシは、ほとんど
つかなかったようです。

それから、調べているうちに、テントウムシには
共食いの習性があることが分かりました。
幼虫が幼虫を、
虫が先にになったものをえさにするそうです。
ですから、
畑のテントウムシがポツンポツンと離れていたのには、
共食いの習性が関係していたかもしれませんね。


ラズベリーの一番花