2017年5月21日日曜日

無肥料・無農薬 炭素循環農法の庭へ(2)






夏野菜の植え付けに忙しかった10数日の間に、
気温が28℃まで上昇する日、
雷を伴った雨の降る日もあり、
気が付くと、
庭はすっかり新緑の季節を迎えていました。

改めて見回すと、
スズラン、こでまり、ジャスミン、うすゆき草等々、
いつの間にか白い花の多い庭です。


スズラン


盛りを過ぎたこでまり



香りのよいジャスミン



花壇の縁のうすゆき草




なかでも存在感のある芍薬は、
この家に移った20数年前、
両親の庭から移植したものです。

小学生のころ
夏休みに、
まだ独身だった伯父によく連れられて遊びに行った
父方の祖母の家の庭に咲いていたのを覚えていますから、
父にもなにか思い出のようなものが

あったのかもしれません。













その赤い斑入りの芍薬ですが、

ここ三年程は、薔薇のアッシュウエンズデーと同様、
パウダー状の廃菌床と馬糞を資材として使っています。

薔薇より芍薬のほうが転換が楽のようで、

大した心配もなく、
最初から、毎年しっかりと咲いてくれます。

庭のあちこちに数株に分けて植えてありますから、

花の時期になると、あがってくる蕾の数も多く、
切り花にしてリビングの大きな鏡の前に飾るのが
毎年五月の贅沢です。







芍薬は、三日ほどで
ぽろぽろと花びらが散り始めますから、
そのたびに活けなおして楽しみます。








ナニワノイバラは、
ここ数年間、大きくなり過ぎて剪定が間に合わず、
手抜きしていますから、
今年は、例年より花が小さめのようです。


















それでも、窓のすぐ前、
白のハナミズキを支柱がわりにたくましすぎるほど伸び、
この時期、私たちの目を楽しませてくれます。







薄暗い部屋の中から
レースのカーテン越しに眺めるのが私の好みで、
その見方が落ち着いていていいなと思います。







庭の隅、そろそろ蕾をつけ始めた柿の木の下には、
柿と相性が良いといわれるみょうがもひろがり、
針のような元気な芽を出しています。



柿の花のつぼみ




名前を忘れてしまった花



名前は忘れてしまいましたが、薄紫の星のような花です。
以前、
町内会の役員を一緒にした友人からもらったこの花は、
種を飛ばすのがお得意のようで、
今では、庭中風の向くところにひろがっています。

その友人は、10年以上前に
癌で突然のように亡くなってしまいましたけれど、
花は残るのですね。